膝OAへのPRP療法は無益

Effect of Intra-articular Platelet-Rich Plasma vs Placebo Injection on Pain and Medial Tibial Cartilage Volume in Patients With Knee Osteoarthritis The RESTORE Randomized Clinical Trial

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背景

変形性膝関節症（膝OA）へのPRP（多血小板血漿）療法に関する上質エビエンスは少ない。オーストラリアThe University of MelbourneのBennellら（RESTORE）は、Kellgren and Lawrence グレードII?IIIの軽中等症膝OA患者288名を対象としてこの問題を再検証するRCTを行った。患者をLP（Leukocyte-poor）-PRP介入群と生理食塩水プラセボ群に割り付け、隔週1回の関節内注射を3度行った。主要アウトカムは、12ヵ月での膝疼痛スコア変化とMRI検査による脛骨内側の軟骨量変化である。

結論

主要アウトカムに群間差はなかった。

評価

既に多数の研究があり、一定の有効性はあるとの見方を示すメタアナリシスもある（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28115016/）。しかし、本論文の著者らは、現行エビデンスでは膝OAには減量と運動療法がファーストチョイスだと主張している。