脳卒中サバイバーは運動で死亡リスクを半減できる
Association Between Physical Activity and Mortality Among Community-Dwelling Stroke Survivors
背景
脳卒中サバイバーにおいて身体活動(PA)量と予後は関連するか。カナダUniversity of Calgary in AlbertaのJoundiらは、以前に脳卒中経験患者895名と対照者97,805名を対象として、The Canadian Community Health Surveyを用いた自己報告によるPA量(代謝当量[METs]/週)と同国データベース記録による全原因死亡との関連を比較した。最低限のPAガイドライン量は10 MET・時/週である。
結論
PAガイドライン運動量の厳守は脳卒中サバイバー(aHR 0.46)・対照者(aHR 0.69)の死亡リスク低下と関連した。両グループとも強い用量反応関係がみられ、0-10MET/週でのリスク低減幅は大きく、20MET時/週が最も大きなリスク低減と関連した。脳卒中サバイバーにおいては、PAのリスク低減効果は75歳以上(aHR 0.68)と比べ75歳以下(aHR 0.21)でより大きかった。
評価
大規模研究で、脳卒中サバイバーも積極的に運動すべきという現在の主流見解を確認した。ただし、サバイバーの死亡率は対照者より4倍高かった、という(24.7% vs 5.7%)。