脳卒中サバイバーは運動で死亡リスクを半減できる
Association Between Physical Activity and Mortality Among Community-Dwelling Stroke Survivors

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Neurology
年月
August 2021
Online first
開始ページ
Online first

背景

脳卒中サバイバーにおいて身体活動(PA)量と予後は関連するか。カナダUniversity of Calgary in AlbertaのJoundiらは、以前に脳卒中経験患者895名と対照者97,805名を対象として、The Canadian Community Health Surveyを用いた自己報告によるPA量(代謝当量[METs]/週)と同国データベース記録による全原因死亡との関連を比較した。最低限のPAガイドライン量は10 MET・時/週である。

結論

PAガイドライン運動量の厳守は脳卒中サバイバー(aHR 0.46)・対照者(aHR 0.69)の死亡リスク低下と関連した。両グループとも強い用量反応関係がみられ、0-10MET/週でのリスク低減幅は大きく、20MET時/週が最も大きなリスク低減と関連した。脳卒中サバイバーにおいては、PAのリスク低減効果は75歳以上(aHR 0.68)と比べ75歳以下(aHR 0.21)でより大きかった。

評価

大規模研究で、脳卒中サバイバーも積極的に運動すべきという現在の主流見解を確認した。ただし、サバイバーの死亡率は対照者より4倍高かった、という(24.7% vs 5.7%)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy