「サイボーグ」ロボット外骨格支援運動療法はMSに有効?:パイロット研究
A pilot randomized controlled trial of robotic exoskeleton-assisted exercise rehabilitation in multiple sclerosis
背景
障害度の高い多発性硬化症(MS)患者の身体認知機能改善にロボット支援運動療法(Robotic-exoskeleton assisted exercise rehabilitation: REAER)は有効か。Kessler FoundationのAndrowisらは、神経障害度の高いMS患者10名を対象としてこれを検討するパイロットSBRCTを行った。患者を4週間のREAERを行う介入群と従来型歩行トレーニングを行うコントロール群(CGT)に割り付けた。評価アウトカムは、身体機能・歩行耐容能・認知処理速度(CPS)・脳機能的結合性(MRI検査による安静時の結合性:RSFC)である。
結論
CGTと比べREAERは身体機能改善(ηp2=.38)・認知処理速度改善(ηp2=.53)・視床前頭前皮質間RSFC(ηp2=.72)と関連したが、歩行耐容能(ηp2=.01)は改善しなかった。また、RSFC変化は身体機能、歩行耐容能・認知処理速度の改善と中等度に関連し、視床皮質RSFCは身体機能・歩行耐容能・認知処理速度と関連した。
評価
話題の「サイボーグ」ロボット外骨格の、MS患者に対する初めてのパイロットRCTである。一定の効果を示したが、現時点でのコストは100,000ドルを超えるという。


