PADへの歩行運動介入は軽くてはだめ
Effect of Low-Intensity vs High-Intensity Home-Based Walking Exercise on Walk Distance in Patients With Peripheral Artery Disease: The LITE Randomized Clinical Trial
背景
末梢動脈疾患(PAD)の歩行能改善に最適の運動強度は。Northwestern UniversityのMcDermottら(LITE)は、同患者305名を対象としてこれを検討する多施設RCTを行った。患者を低強度歩行運動群(n=116)・高強度歩行運動群(n=124)、運動なしコントロール群 (n=65)に割り付け、活動量計を装着して無指導下で12ヵ月間週5回最長50分の運動を行った。一次アウトカムは、12ヶ月後の6MWDの変化である。
結論
高強度運動の一次アウトカム効果を認めた(34.5 m vs.[低強度]?6.4m・[コントロール]?15.1m)。低強度運動群はコントロール群と有意差はなかった。
評価
同グループは、9ヵ月間の先行試験では有効性を証明できていなかった(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29710165/)。メディアでは、「痛みが出るまで運動しなければ効果はない」と報道されている。