アメリカで骨折手術を受けると破産リスクが12%増す
Analysis of Patient Income in the 5 Years Following a Fracture Treated Surgically

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
February 2021
4
開始ページ
e2034898

背景

骨折等整形外科外傷を負った患者の収入帰結は。University of MarylandのO’Haraらは、2003-2014年に米大学病院で四肢骨折手術を受けた患者9,997名と骨折前対照患者34,570名を比較する後向コホート研究を行なった。一次アウトカムは術後5年までの個人の年間収入である。

結論

手術前の賃金収入中央値は$16,847で、術後5年で$5,259まで低下した。術後5年中、骨折は$206の平均年間社会保障給付と関連し、手術は壊滅的な収入減リスクを11.6%増大させた。

評価

アメリカで骨折した賃金労働者は収入が70%減る、という最新データである。日本でも収入減や復職の問題は深刻とされているが、医療保険制度からのインパクトはより小さい。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy