1年以内の肩関節周囲炎は関節内ステロイド注射がベスト:最大のメタアナリシス
Comparison of Treatments for Frozen Shoulder: A Systematic Review and Meta-analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
December 2020
3
開始ページ
e2029581

背景

四十肩や五十肩(肩関節周囲炎)の治療オプションは多く、検証も多数にのぼる。英Veterinary and Life Sciences University of GlasgowのMillarらは、このテーマに関する65 RCT(n=4,097)を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析を行なった。一次アウトカムは疼痛・機能改善である。

結論

他治療法と比べ、早期ステロイド関節内注射(IA)のみが一次アウトカム有効であった。またサブグループ解析・ネットワークメタ解析では、ステロイドIAへの自宅での簡単な運動やストレッチ、また理学療法の追加は、中期的・追加的有効性と関連した。

評価

肩関節周囲炎への非外科的治療法に関する初めての大規模系統レビュー・メタアナリシスである。「症状が1年以内の場合はステロイドIAがベスト」という明快な結論を示した。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy