ズレ2mm以下の舟状骨骨折へのファーストチョイスはキャスト固定
Surgery versus cast immobilisation for adults with a bicortical fracture of the scaphoid waist (SWIFFT): a pragmatic, multicentre, open-label, randomised superiority trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Lancet
年月
August 2020
396
開始ページ
390

背景

ズレの小さい舟状骨骨折への外科手術は必要か。英University Hospitals of LeicesterのDiasら(SWIFFT)は、骨折部位のズレが2mm以下である舟状骨腰部骨折患者439名を対象としてこれを検証するRCTを行った(対照:ギプス固定)。一次アウトカムは、無作為化後52週間でのpatient-rated wrist evaluation(PRWE)スコアである。

結論

外科手術の一次アウトカム優位を認めなかった。術後合併症は手術群が多かったが、内科的合併症発生は同等だった。

評価

保存療法をファーストチョイスにせよ、という明快な結論である。研究対象は16歳以上だが、若いほど手術は不要かもしれない。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy