高齢者転倒予防のための個別化多因子介入の大規模RCT(STRIDE)、結果は意外な「無益」
A Randomized Trial of a Multifactorial Strategy to Prevent Serious Fall Injuries
背景
高齢者の転倒予防のためには、患者のリスク様相に適した個別化介入がよいと期待される。Brigham and Women’s HospitalのBhasinら(STRIDE)は、全米10医療システム下86プライマリケア診療施設で、看護師主導の患者別リスク評価ベースの多因子介入手法の有効性を検証するRCTを行なった(介入群:n=2,802、標準手法n=2,649)。一次アウトカムは、重度外傷を引き起こす転倒の初発である。
結論
個別化介入の一次アウトカム効果を認めなかった。自己報告による初回転倒による外傷発生リスクはやや低下した(HR:0.90)。入院・死亡リスクにも差はなかった。
評価
丁寧に行われた介入のようであり、著者らは「unexpected」と記している。2018年のレビューが効果を認めており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30035305/)、標準化のための確認として行われた大規模試験だったが、残念な出直しとなった。


