バイオメカニック応用Apos Therapy靴が膝OAの疼痛を緩和?
Effect of Biomechanical Footwear on Knee Pain in People With Knee Osteoarthritis: The BIOTOK Randomized Clinical Trial
背景
バイオメカニクスに基づき凸面歩行になるよう個別調整可能な靴(biomechanical footwear: BMF)がFDAに市販認可されているが、変形性膝関節症(OA)の疼痛軽減に有効か。カナダSt Michael’s HospitalのJuniら(BIOTOK)は、同患者220名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。患者は24週間のBMF使用群と非調整類似靴使用群に割り付けた。一次アウトカムは24週フォローアップ後のWOMAC評価による疼痛スコアである。
結論
BMFの一次アウトカム有効性を認めた(1.3 vs. 2.6、群間差−1.3)、2次アウトカム(身体機能・硬直・全体スコア)も同様の結果だった。重大有害イベントは介入群の方が多く発生したが(2.7% vs. 8.3%)、治療関連ではなかった。
評価
Apos Therapy(TM)である(https://www.apostherapy.com)。著者らは「未だ最終結論ではない」としているが、市場的に解決されていくかもしれない。


