非重大下肢手術後のVTE予防にリバーロキサバン

Rivaroxaban or Enoxaparin in Nonmajor Orthopedic Surgery

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背景

下肢非重大外科手術後の静脈血栓塞栓症（VTE）高リスク患者への経口薬リバーロキサバンは、皮下エノキサパリンを置換できないか。フランスUniversite de ParisのRosencherら（PRONOMOS）は、同患者3,604名を対象としてこれを検証する非劣性DBRCTを行なった（プラセボ注射・プラセボ経口薬を使用）。一次アウトカムは重大VTE（治療中の遠位・近位症候性VTE、肺血栓塞栓症発生、VTE関連死亡、治療後の無症候性近位VTE発生）である。

結論

リバーロキサバンの一次アウトカム優位を認めた（RR:0.25）。出血リスクに有意差はなかった。

評価

小規模研究のメタアナリシスで示唆されていた結果を対決試験で確定した。一般整形外科手術における一般的予防措置でDOACがエノキサパリンに優る、とした高インパクト結果である。