若年成人期の膝損傷は後のOA発生リスクを激増させる
Risk of knee osteoarthritis after different types of knee injuries in young adults: a population-based cohort study
背景
若年成人期での膝障害発生は、高齢期の変形性膝関節症(膝OA)リスクになるか。スウェーデンLunds UniversityのSnoekerらは、同国地域健康データ(膝障害有り:n=5,247、無し:n=142,825)を比較解析した。
結論
若年齢時膝障害保有者の11年後の膝OA診断リスク(aHR)は5.7だった。また19年後のHRは3.4、リスク差(RD)は8.1%だった。特に膝前十字靭帯損傷(RD:19.6%)・半月板断裂・脛骨プラトー/膝蓋骨骨折のリスク増が顕著だった。
評価
この問題に関する最大のコホート研究により、首肯しうる関連を見出した。若年齢成人期にACL損傷を負った患者の膝OA、手術リスクに関する研究等が先行している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27214559)。