腰椎終板炎からの腰痛に抗菌薬は無益
Efficacy of antibiotic treatment in patients with chronic low back pain and Modic changes (the AIM study): double blind, randomised, placebo controlled, multicentre trial
背景
椎間板ヘルニア歴や腰椎終板炎(MODIC変化)原因の慢性腰痛患者への抗菌薬は有効か。ノルウェーUniversity of OsloのBratenらは、同患者180名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。患者は1日3回のプラセボまたは750 mgのアモキシシリン経口投与(3ヵ月)群に割り付けた。一次アウトカムは、1年後時点でのRoland-Morris Disability Questionnaire(RMDQ)スコアである。
結論
抗菌薬使用の一次アウトカム効果を認めなかった。アモキシシリン投与群の56%、プラセボ群の34%で薬剤関連有害事象があった。
評価
腰椎終板炎による腰痛への抗菌薬投与はRCTで有効性が示されているが、それを原因とする慢性腰痛には無益である可能性が高い。


