スプリング枕の慢性頚部痛軽減効果をRCTにかける
Effectiveness of a “Spring Pillow” Versus Education in Chronic Nonspecific Neck Pain: A Randomized Controlled Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Physical Therapy
年月
September 2019
99
開始ページ
1177

背景

慢性頚痛にスプリング構造まくらは有効か。イタリアUniversity of BolognaのPillastriniらは、同成人患者70名を対象としてこれを検証するクロスオーバーRCTを行なった(対照:アドバイス)。一次アウトカムは、頚部・胸部・肩部における疼痛・頭痛の軽減である。

結論

スプリング枕で頚痛(MD=−8.7)・胸痛(MD=−8.4)・頭痛(MD=−16.0)が有意に軽減したが、肩痛に有意差はなかった。

評価

高反発ラテックス枕・ポリエステル使用枕使用に関するパイロット研究で、明確な差は認められなかったとしているものがある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31489809)。その論文の結論は「症状のある患者が400人以上いないと統計的パワーのある結論は出せないだろう」というものである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy