スプリング枕の慢性頚部痛軽減効果をRCTにかける
Effectiveness of a “Spring Pillow” Versus Education in Chronic Nonspecific Neck Pain: A Randomized Controlled Trial
背景
慢性頚痛にスプリング構造まくらは有効か。イタリアUniversity of BolognaのPillastriniらは、同成人患者70名を対象としてこれを検証するクロスオーバーRCTを行なった(対照:アドバイス)。一次アウトカムは、頚部・胸部・肩部における疼痛・頭痛の軽減である。
結論
スプリング枕で頚痛(MD=−8.7)・胸痛(MD=−8.4)・頭痛(MD=−16.0)が有意に軽減したが、肩痛に有意差はなかった。
評価
高反発ラテックス枕・ポリエステル使用枕使用に関するパイロット研究で、明確な差は認められなかったとしているものがある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31489809)。その論文の結論は「症状のある患者が400人以上いないと統計的パワーのある結論は出せないだろう」というものである。