NSAIDsはOA患者の心血管疾患リスクを増す
Role of Non‐Steroidal Anti‐Inflammatory Drugs (NSAIDs) in the Association between Osteoarthritis and Cardiovascular Diseases: A Longitudinal Study

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Arthritis & Rheumatology
年月
August 2019
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開始ページ
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背景

変形性関節炎(OA)患者のかなりの部分に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されているが、安全か。カナダUniversity of British ColumbiaのAnisらは、同州在住720,055名の医療データに基づくケース・コントロール研究を行った。一次アウトカムは、心血管疾患(CVD)の発症である。

結論

非OA対照者と比較し、OA患者はCVD発生リスクが高く(aHR:1.23)、このリスク増の41%はNSAIDsによるものとみられた。

評価

NSAIDsの使用が心筋梗塞リスクにつながることを示すリアルワールドデータもあり(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28487435)、ここでの報告は「ありえる結果」である。OA患者の場合は連用・増量されやすく、追試が必要な重要知見である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy