過去は問わず、中年からの運動で延命できる
Physical activity trajectories and mortality: population based cohort study
背景
身体活動による延命に関し多くの研究が蓄積されている。英University of CambridgeのBrageらは、European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition-Norfolk登録40〜79歳男女14,599名を、ベースライン(1993〜1997年)から2004年まで生活習慣その他リスクを、2016年まで(中央値12.5年)死亡事象をフォローアップし、質問票ベースの身体活動によるエネルギー消費量(PAEE:動作・心拍モニタリング測定結果により調整)と全原因・心血管原因・癌原因死亡との関連を検討するコホート研究を行なった。
結論
PAEEの長期増加はベースラインPAEE量および標準リスク因子の調整後でも、死亡と逆関連した(1年PAEEの1kJ/kg/日増加毎に、全原因死亡リスク24%、心血管原因死亡29%、癌原因死亡リスク11%低下)。これらの結果は、癌・心血管疾患既往歴とは関連しなかった。また継続的に不活動な人と比較すると、ベースラインから時間の経過とともに運動量を増やした人は全原因死亡リスクが低下した(ベースライン活動量低 HR:0.76、中等 HR:0.62、高 HR:0.58)。
評価
運動の延命効果を大規模長期研究で確認した結果だが、ベースラインPAEE量、リスク因子、癌・心血管疾患既往に関わらず中年期から運動量を増やせばよい、という単純明快な結論は注目される。


