LGBTIQ+の人々の理学療法経験をオンライン調査
People who identify as LGBTIQ+ can experience assumptions, discomfort, some discrimination, and a lack of knowledge while attending physiotherapy: a survey
背景
LGBTIQ+(lesbian, gay, bisexual, transgender, intersex, queer or related identities)の人々は医療において差別を経験しやすいとされるが、理学療法(PT)ではどうか。オーストラリアUniversity of QueenslandのRossらは、PT経験のある同国在住18歳以上のLGBTIQ+者114名を対象とするオンラインアンケート調査を行った。
結論
LGBTIQ+の人々が経験したPTへの回答は以下の4つのいずれかに分類できた。(1) セクシュアリティやジェンダーアイデンティティに対する ’偏見’、(2) 身体の接触や観察時における居心地の悪さを含む ’接近/身体曝露’、(3) 差別への恐怖心を含む直接間接的な ’差別’、(4) トランスジェンダー特有の健康ニーズなどの ’知識の不足’。改善のために、PTを対象としたLGBTIQ+ダイバーシティトレーニング等の提案が行われた。
評価
PTへの調査としては初めての研究である。LGBTQ+の人々は医療を受ける頻度もそうでない人と比べて少ないとの報告があり、問題である。PTではなく医療看護介護がメインであるが、日本での研究も現れている(https://www2.med.osaka-u.ac.jp/eth/OJ_files/OJ13/onishi.pdf)。

