高強度インターバルトレーニング後の癌サバイバーの血清が癌細胞の増殖を抑制?
Acute high intensity interval exercise reduces colon cancer cell growth

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Journal of Physiology
年月
February 2019
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開始ページ
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背景

「運動は癌によい」という一般概念があるが、それを細胞レベルで検証した研究が現れた。オーストラリアThe University of QueenslandのDevinらによるもので、大腸癌サバイバー20名をacute HIIE群(AHIIE[n=10]:最大心拍数85-95%下で4×4分)と対照複数回HIIE群(n=10:4週間/12セッションのHIIE)に割り付け、AHIIE群からはベースライン・HIIE直後・120分後の、対照群からは介入の4週間前後の休息時の血清を採取し、ヒト大腸癌由来細胞への効果を検討した。

結論

AHIIE群で、HIIE直後に採取された血清のみにおいて、大腸癌由来細胞数は有意に低下した。この時、IL‐6・IL-8・TNF-αが有意に増加していた。対照群血清は癌細胞数を変えず、サイトカインにも変化がなかった。

評価

この種の研究としては初めてともみられ、注目される。非癌患者の対照がない等多数の疑問点がみられ、様々な角度からの追試を誘発する発端研究である。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy