統合健康指標としての心肺フィットネス(CPF)の有用性を示す
Cardiorespiratory Fitness and Mortality in Healthy Men and Women
背景
統合的健康指標として心肺フィットネス(CRF)が注目されている。Ball State UniversityのKaminskyらは、心肺運動負荷テスト(CPX)でベースラインCRFを測定した健康成人4,137名(男性2,326名、女性1,811名、平均年齢42.8歳)を対象とする平均24.2年フォローアップ研究を行い、CRFと死亡との関連を検討した。
結論
低CRFは高CRFと比べ、全原因(HR:1.73)・心血管原因(HR:2.27)・癌原因(HR:2.07)死亡高リスクと関連し、CRFの1MET増は、全原因(11.6%)・心血管原因(16.1%)・癌原因(14.0%)死亡リスク低下と関連した。
評価
CRF測定にCPXを用いた最大・最長とみられる研究により、CRF指標の有用性を支持するとともに負荷試験の重要性も示した。著者らは男女差の存在も示唆している。