身体活動は高齢女性の心不全リスクを低減する:最大研究
Physical Activity and Incidence of Heart Failure in Postmenopausal Women
背景
高齢女性の心不全(HF)リスクと身体活動能の関連は。University at BuffaloのLaMonteらは、補助なしで100mほど歩行可能なHFのない中高齢女性137,303名を対象として、身体活動レベルとHF発生率の関連を検討し、またHFpEFとHFrEFとの間のサブセット比較(n=35,272)を行う前向研究を行なった。
結論
多数変数の調整後、身体活動量三分位毎増加とHFの逆相関を認めた(第1三分位 HR:0.89、第2三分位 HR:0.74、第3三分位 HR:0.65)。HFpEFより(HR:0.93)よりHFrEF(HR:0.81)でこの効果は著しかった。ウォーキングのHFリスク低下も認めた(第3三分位 HR:0.72)。
評価
この関連を示唆してきた多数の研究の頂点をなす、ビッグデータ確認研究である。HFrEFへの効果やウォーキングの効果等、印象的な所見も提示している。


