身体活動は高齢女性の心不全リスクを低減する:最大研究
Physical Activity and Incidence of Heart Failure in Postmenopausal Women

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JACC: Heart Failure
年月
September 2018
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開始ページ
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背景

高齢女性の心不全(HF)リスクと身体活動能の関連は。University at BuffaloのLaMonteらは、補助なしで100mほど歩行可能なHFのない中高齢女性137,303名を対象として、身体活動レベルとHF発生率の関連を検討し、またHFpEFとHFrEFとの間のサブセット比較(n=35,272)を行う前向研究を行なった。

結論

多数変数の調整後、身体活動量三分位毎増加とHFの逆相関を認めた(第1三分位 HR:0.89、第2三分位 HR:0.74、第3三分位 HR:0.65)。HFpEFより(HR:0.93)よりHFrEF(HR:0.81)でこの効果は著しかった。ウォーキングのHFリスク低下も認めた(第3三分位 HR:0.72)。

評価

この関連を示唆してきた多数の研究の頂点をなす、ビッグデータ確認研究である。HFrEFへの効果やウォーキングの効果等、印象的な所見も提示している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy