運動後のアクティブ・クールダウンに効果はあるのか
Do We Need a Cool-Down After Exercise? A Narrative Review of the Psychophysiological Effects and the Effects on Performance, Injuries and the Long-Term Adaptive Response

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Sports Medicine
年月
July 2018
48
開始ページ
1575

背景

運動後のアクティブ・クールダウン(active cool-down)は、疲労回復やその後の運動パフォーマンス向上に有効と考えられている。オランダFontys UniversityのVan Hoorenらは、いくつかのアクティブ・クールダウン法がパッシブ・クールダウンと比べ運動4時間後以降の運動パフォーマンス・怪我発生率・長期的適応反応・心理・生理学的マーカーに与える影響を検討するナラティブレビューを行なっている。

結論

アクティブ・クールダウンは同日・翌日の運動パフォーマンス向上、怪我発生予防や長期的適応反応、また心理・生理学的マーカーに関して大きな効果は確認されなかったが、少量の効果はあるとみられる。

評価

著者らは、喧伝されるほどのメリットは確認できなかったが、意味が無い訳ではないと結論している。常識ともみられる考え方だが、系統レビュー・メタアナリシスが可能になるほど実証研究が進んでおらず、エビデンスベースが弱いことが明らかになった。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy