腰痛治療へのカイロプラクティック併用効果:最大規模研究
Effect of Usual Medical Care Plus Chiropractic Care vs Usual Medical Care Alone on Pain and Disability Among US Service Members With Low Back Pain: A Comparative Effectiveness Clinical Trial
背景
腰痛にカイロプラクティックが流行しているが、エビデンスベースは確立していない。Palmer College of ChiropracticのGoertzらは、米軍所属の腰痛患者750名を対象として、標準治療(セルフケア・投薬・PT・ペインクリニック)へのカイロプラクティック併用の効果を検討するプラグマティック比較有効性試験を行った。一次アウトカムは、腰痛強度(Numerical Rating Scale)である。
結論
6週間のカイロプラクティック追加群では疼痛強度(平均差 -1.1)・障害度(同-2.2)・満足度(同2.5)スコアの改善が有意に大きく、また主観的改善(OR:0.18)・投薬量減量(OR:0.73)も有意だった。
評価
同チームのパイロット試験を裏付ける大規模結果である(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4103021/)。RCTではなく長期効果も報告されていないが、このトピックに関しては最大規模の研究である。