パーキンソン病患者の歩行能改善にEXERGAMING

The Effects of Functional Training, Bicycle Exercise, and Exergaming on Walking Capacity of Elderly Patients With Parkinson Disease: A Pilot Randomized Controlled Single-blinded Trial

原文を読む

背景

パーキンソン病（PD）患者への有効な運動療法は何か。ブラジルFederal University of BahiaのFerrazらは、原発性PD患者62名（平均年齢60歳以上・重症度ステージ2〜3）を3群に割り付け、ファンクショナルトレーニング（G1）・バイクエクササイズ（G2）・テレビゲーム使用運動（exergaming：G3）のPD患者に与える効果を比較するパイロットRCTを行った。一次アウトカムは6MWTである。

結論

全群で一次アウトカム効果があった。他の二次アウトカムにも効果があったが、G3のみで10MWTでの歩行速度改善があり、G1・G3 ではQOLの改善があった。群間差はなかった。

評価

有酸素運動やファンクショナルトレーニングはスタンダードだが（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22822237）、PD患者の歩行能にexergamingが有効、というのは初めての報告である。テレビゲームなら指導下である必要は少ない。