術前PTで術後呼吸系合併症発生は半減する
Preoperative physiotherapy for the prevention of respiratory complications after upper abdominal surgery: pragmatic, double blinded, multicentre randomised controlled trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
BMJ
年月
January 2018
360
開始ページ
j5916

背景

手術前の理学療法(PT)で上腹部手術後の肺合併症(PPC)発生を抑制できるか。オーストラリアLaunceston General HospitalのBodenらは、上腹部開腹手術の6週間の待機期間にある18歳以上の患者441名を対象として、これを検討するDBRCTを行った(n=441、コントロール群は情報が記載されている冊子)。一次アウトカムは、術後14日以内のPPC発生である。

結論

PT介入の有用性を確認した(調整ハザード比0.48、絶対リスク15%の低下)。NNTは7であった。

評価

近年提唱されているが賛否があった争点を、大規模RCTで半ば決着をつけた。ここでの介入はシンプルな呼吸トレーニングであるが、効果は患者の年齢・性別・手術部位・PTの熟達度と関連した、という。

関連するメディカルオンライン文献

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy