大規模LIFE研究二次解析で、高齢者への運動介入のフレイルへの効果を検討
Effect of Physical Activity on Frailty: Secondary Analysis of a Randomized Controlled Trial
背景
LIFE研究は、ライフスタイル介入の高齢者の自立性への効果を検証した史上最大のRCTであり、様々な二次分析結果を報告している。スイスGeneva UniversityのTrombettiらは、健康教育(ワークショップとストレッチ)と比べ、中等強度の運動プログラム(有酸素運動・筋力トレーニング・柔軟運動)が高齢者の転倒予防に有効かを検討する二次解析を行なった。
結論
24ヶ月のフォローアップ後、群間のフレイルリスクに有意差はなかったが、SOF評価における3項目で運動介入は椅子から立ち上がる能力の改善と関連した。ベースラインでフレイルかフレイルでないかは、運動によるmajor mobility disability(MMD)発症軽減効果に関連がなかった。
評価
LIFE主要結果でも転倒予防効果に有意差はなかったが、運動能力が低下している高齢者への中等度運動介入が安全であることは確認されている。


