新たに提供されたドナー卵母細胞使用の場合、凍結胚より新鮮胚の移植出生率が高い
Association of Fresh Embryo Transfers Compared With Cryopreserved-Thawed Embryo Transfers With Live Birth Rate Among Women Undergoing Assisted Reproduction Using Freshly Retrieved Donor Oocytes
背景
自家卵母細胞を使用した体外受精では、新鮮胚移植より凍結胚移植後の出生率が高いというが、新たに回収されたドナー卵母細胞を使用した場合は。Brigham and Women’s HospitalのInsognaらは、Society for Assisted Reproductive Technology(SART)データを後向解析した(n=33,863)。一次アウトカムは出生率である。
結論
新鮮胚移植の一次アウトカム優位を認めた(56.6% vs. 44.0%、aRR:1.42)。
評価
着床前遺伝子検査の汎用とロジスティック問題により、米での主流は凍結胚移植である。この研究は後向解析だがデータは膨大で、本当は新鮮胚の方がよいことを示唆する結果だが、著者らは必ずしも新鮮胚移植をスタンダードにすべきとは主張していない。


