てんかん有病女性の妊娠は危険なのか:Harvard研究
Changes in Seizure Frequency and Antiepileptic Therapy during Pregnancy

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
December 2020
383
開始ページ
2547

背景

てんかん有病女性の妊娠が特に危険であるかどうかには結論がない。Harvard Medical SchoolのPennellら(MONEAD)は、同有病妊娠女性351名と同有病非妊娠対照女性109名を比較する前向観察研究を行った。妊娠中の発作頻度を産後期間(出産後最初の6週間:エポック1)と産後期間(妊娠後7.5か月:エポック2)で比較した。一次アウトカムは、エポック1における意識障害を伴う発作頻度がエポック2より高かった女性の割合である。

結論

てんかん有病妊娠女性と非妊娠女性の間に一次アウトカム差は見られなかった。ただし、抗てんかん薬の用量変更頻度は妊娠女性のほうがはるかに高かった(OR:6.36)。

評価

重大な問題で、「てんかん女性の妊娠は危険」という報告があるもののアメリカ神経学会は「証拠不十分」としている。大規模研究の結論は「おそらく差はない」というものだが、「薬を巧く使えば」という条件がつく、という結論のようである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies