小児へのB群髄膜炎菌新ワクチン4CMenB接種は有効
Association of Use of a Meningococcus Group B Vaccine With Group B Invasive Meningococcal Disease Among Children in Portugal
背景
多成分B群髄膜炎菌ワクチン(4CMenB、Bexsero)のB群侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD: Invasive meningococcal disease)発生予防効果は。英国UHB Education and Research CentreのFinnらは、ポルトガルの小児299名を対象とした症例対照研究でこの問題を検証した。一次アウトカムは、B群IMD発症である。
結論
4CMenBワクチンの一次アウトカム効果を認めた(OR:0.21)。
評価
同ワクチンの承認がRCTベースでなく免疫原性に関する観察研究によるものだったために行われた、事後的リアルワールド検証である。ポルトガルでは政府バックアップが不十分であるため自費でのワクチン接種者と非接種者が拮抗しており、正確なケース・コントロール評価が可能になった。


