学校閉鎖はCOVID-19拡大抑制に有効:アメリカからのエビデンス
Association Between Statewide School Closure and COVID-19 Incidence and Mortality in the US

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
September 2020
324
開始ページ
859

背景

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対応における学校閉鎖は巨大な問題である。Cincinnati Children’s HospitalのAugerらは、2020年3月9日〜5月7日の全米各州データに基づき、この問題をモデル化解析した。一次アウトカムは、人口10万人あたりのCOVID-19発生率・死亡率である。

結論

学校閉鎖時COVID-19累積発生率は、10万人あたり0〜14.75であった。学校閉鎖は、COVID-19発生率(週あたりの調整後相対変化−62%)・死亡率(−58%)の低下に関連した。これらの関連はいずれも、学校閉鎖時にCOVID-19累積発生率が低い州で最大であった。

評価

COVID-19抑制における学校閉鎖の効果に関して、否定意見の代表的なものの一つは英University College Londonのものだが、モデリングに傾いており、実証性に乏しい(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32272089/)。このCCH論文は「学校閉鎖は、特にアウトバースト初期に行われるなら有効である」ということを示す高レベルエビデンスである。著者らはこの効果の機構として、小児起源感染の抑制だけでなく、「子どもが家にいる」ことがもたらす大人たちの行動変容に注意を促している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies