メトキシフルランによる鎮静で救急滞在時間を半減させる:看護師研究
Service Evaluation of Methoxyflurane Versus Standard Care for Overall Management of Patients with Pain Due to Injury
背景
豪・英などでは救急部(ED)入院患者にメトキシフルランがよく使われているが、その効果は。同国St Mary’s HospitalのYoungらは、患者(成人中等〜重度の外傷性疼痛でGCSスコア15)のED滞在期間(LOS)に対する吸入メトキシフルランの効果を評価する前向ケース・コントロール研究を行った(n=159)。
結論
メトキシフルラン群は対照群と比較して平均LOSが71分(52%)短縮した。肩脱臼の患者でLOSが183分短縮した。下肢、股関節、骨盤損傷の患者ではLOS短縮はなかった。
評価
オーストラリアとニュージーランドで長年広く使用されているもので、最近英国に導入された。これはNHSに対する財政インパクトをも含めた看護師主導研究で、コストが従前の半分になることを強調している。