メトキシフルランによる鎮静で救急滞在時間を半減させる:看護師研究
Service Evaluation of Methoxyflurane Versus Standard Care for Overall Management of Patients with Pain Due to Injury

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Advances in Therapy
年月
March 2020
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開始ページ
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背景

豪・英などでは救急部(ED)入院患者にメトキシフルランがよく使われているが、その効果は。同国St Mary’s HospitalのYoungらは、患者(成人中等〜重度の外傷性疼痛でGCSスコア15)のED滞在期間(LOS)に対する吸入メトキシフルランの効果を評価する前向ケース・コントロール研究を行った(n=159)。

結論

メトキシフルラン群は対照群と比較して平均LOSが71分(52%)短縮した。肩脱臼の患者でLOSが183分短縮した。下肢、股関節、骨盤損傷の患者ではLOS短縮はなかった。

評価

オーストラリアとニュージーランドで長年広く使用されているもので、最近英国に導入された。これはNHSに対する財政インパクトをも含めた看護師主導研究で、コストが従前の半分になることを強調している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies