COVID-19(新型コロナウイルス感染症)院内死亡の危険因子:初の武漢報告
Clinical course and risk factors for mortality of adult inpatients with COVID-19 in Wuhan, China: a retrospective cohort study
背景
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)は、高齢者や基礎疾患のある患者で重症化しやすいとされている。中国Jinyintan Hospital(金銀潭病院)のChenらは、武漢市の2病院に入院した191名の成人COVID-19患者における院内死亡に関連する危険因子を解析する多施設後向コホート研究をおこなった。
結論
全患者中137名が2020年1月31日までに退院し、54名が院内死亡した。91名(48%)に併存疾患があり、高血圧30%、糖尿病19%、冠性心疾患8%であった。院内死亡オッズは、高齢(OR:1.10)・高SOFAスコア(5.65)・入院時Dダイマー>1 μg/ml(18.42)で増加した。ウイルス排出期間中央値は生存者で20日、非生存者では死亡まで持続した。
評価
COVID-19成人入院患者の死亡リスクに関する最初の中規模解析である。結論は、敗血症化をベースとする経路が半数であること、Dダイマーレベル上昇・高SOFAスコア・高齢がリスク因子ということで、Dダイマーレベルの高オッズが注目される。報告者自身の認める多数の制約点があり、中国・欧米からの後続大規模データにより補完・訂正されてゆくだろう。


