周術期術創ケア実践へのエビデンスベースは薄弱:Cochraneレビューをメタレビュー
Preoperative and postoperative recommendations to surgical wound care interventions: A systematic meta-review of Cochrane reviews
背景
周術期の術創ケアの実践にはばらつきがあり、手術部位感染予防のためのガイドラインの品質や推奨事項も同様である。オーストラリアGriffith UniversityのGillespieらは、術前の創傷予防介入および術後創傷ケアの看護実践の推奨事項を統合・評価するため、22のCochraneレビューのメタレビューを行った。
結論
11件は感染防止のための術前介入に焦点を当て、12件は術後介入に焦点を当てていた(1件は術前と両方の介入を評価)。63.6%は1つ以上の実践推奨を行い、9.1%は1つ以上の実践非推奨を示した。方法論的な制限とエビデンスベースのギャップのため、すべてのレビューのほとんどの臨床的推奨事項は暫定的/条件付きであった。
評価
基本的な事項であるにもかかわらず実践のためのエビデンスベースは弱く、多くの意思決定は直感ベースで行われている(clinicians base their clinical decision-making on intuition)という衝撃的な結論である。