大腸がん罹患者の第一度近親者へのスクリーニング実効化のために
Effectiveness of tailored communication intervention in increasing colonoscopy screening rates amongst first-degree relatives of individuals with colorectal cancer: A systematic review and meta-analysis

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
January 2020
101
開始ページ
103397

背景

大腸がん患者の第一度近親者への大腸内視鏡スクリーニング検査実施のためのテーラードコミュニケーション(TC)介入の有効性は。The Chinese University of Hong KongのBaiらは、TC介入の有効性を評価した4研究のシステマティックレビュー・メタ解析をおこなった。

結論

プール解析で、TCが大腸癌スクリーニングにおける内視鏡検査使用の改善に有益であることが示された(OR:2.21)。サブグループ解析では、書面と電話によるコミュニケーションの繰り返しが、スクリーニング率の増加に有意な影響を与えることが示された(OR:2.39)。

評価

大腸がんには軽度の家族性があり、FAP・Lynch症候群など遺伝子因子によるものと共通環境因子によるものがあると見られる。検診開始年齢や戦略に関してはカスタム化が必要であり、著者らはインターネット・モバイルデバイス利用の発展を期待している。  

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies