入院初期の看護師・サポートスタッフ不足は患者死亡率を14%上げる
Association of registered nurse and nursing support staffing with inpatient hospital mortality
背景
看護師(RN)およびサポートスタッフの人員配置と院内死亡率の関連は。UCLAのNeedlemanらは、2007〜2012年の3大学病院における看護師の人員配置と78,303名患者の院内死亡データを分析した。人員不足は、年間中央値が定員の75%未満と定義した。
結論
死亡リスクは、RNのみ不足しているシフトでHR:1.027、サポートスタッフのみ不足で1.030、RNとサポートスタッフともに不足で1.025であった。入院2日目から5日目までの死亡リスクは、RNのみ不足でHR:1.048、サポートスタッフのみ不足で1.032、RNとサポートスタッフともに不足で1.136であった。病床の高回転率と死亡率に関連はなかった。
評価
看護師の人員配置と患者死亡率に関する研究は多いが、この研究は最大規模と見られる。以前の結果を確認・強化するとともに、特に入院初期でのサポートを含めたスタッフ不足が患者死亡率を14%上げることを見出した。