移乗介助のためのスライディングシートのメリットは

Evaluation of the effectiveness of the sliding sheet in repositioning care in terms of working time and subjective fatigue: A comparative study with an experimental design

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背景

患者を持ち上げずに水平移動が可能なスライディングシートの使用を妨げる要因は。日本Osaka University（大阪大学）のOmuraらは、患者の体位変換時におけるスライディングシート使用の作業時間と主観的疲労を評価した（n=27、対照：スライディングシートを使用せず2名および1名で体位変換をおこなう）。一次アウトカムは作業時間である。

結論

スライディングシート群は作業時間が大幅に長かったが、総作業時間を考慮すると、スライディングシート群は2名作業群より優れていた。スライディングシート群は、2名作業群に比して、主観的疲労のレベルが著しく低かった。

評価

現場では、費用・時間の問題で福祉用具の使用が敬遠されがちである。 スライディングシート使用で、体位変換時の介護者の負担軽減となり、複数の介護者が関与する手技よりも作業時間が減少した。