人工股関節全置換術待機患者のQOL、5人に1人が‘Worse than death’

‘Worse than death’ and waiting for a joint arthroplasty

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背景

HRQOL評価尺度EuroQOL5-Dimension（EQ-5D）の<0は‘Worse than death’（WTD）状態と定義されている。英国Royal Infirmary of EdinburghのScottらは、EQ-5Dを使用し、関節形成術待機患者を対象にWTD状態の患者がどれくらいいるかを調査した（人工股関節全置換術［THA］：n=2,073、人口膝関節全置換術［TKA］：n=2,168）。

結論

術前、THA患者の19%、TKA患者の12%がWTDであった。THAでは術前Oxford Hip Score（OHS）・剥奪・慢性閉塞性肺疾患、TKAではOxford Knee Score（OKS）・末梢動脈疾患・炎症性関節症がWTDと独立して関連した。術後1年でEQ-5Dスコアは大幅に改善し、WTD率はTHAで2%、TKAで3%に低下した。術前にWTDであった患者は、術前にWTDではなかった患者に比して関節形成術後1年でOHS/OKSが著しく低下した。

評価

著者らは、このスコアは糖尿病・心不全・肺疾患などの慢性疾患よりも悪いとしており、驚くべき結果である。手術のQOL効果も目覚ましい。