41週を経た低リスク妊婦は分娩誘発した方がいいのか
Induction of labour at 41 weeks versus expectant management until 42 weeks (INDEX): multicentre, randomised non-inferiority trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
BMJ
年月
February 2019
364
開始ページ
l344

背景

41週を経た低リスク妊婦は、分娩誘発した方が帝王切開率や新生児合併症率が低いという報告がある。オランダUniversity of AmsterdamのMirandaらは、低リスク妊婦を41週時分娩誘発(IL)群と42週までの待機的管理(EM)群に割り付けるRCTを行った(n=1,801)。一次アウトカムは、周産期死亡と新生児合併症である。

結論

一次アウトカムはIL群が若干少なく、EMの非劣性は示されなかった。胎児死亡はIL群が0.1%、EM群が0.2%で、新生児死亡は両群とも発生しなかった。NICU収容率はIL群が0.3%、EM群が0.9%であった。母体健康と帝王切開率に有意差はなかった。

評価

著者らの結論は、「現在の慣習を変えるのに十分決定的ではない」というもので、BMJ Editorialも支持している。出産回数、リスク状況等を考慮したSWEPIS研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26951777)がスウェーデンで行われており、最終結論は保留される。

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取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies