英在宅緩和ケアでのインシデントは
Quality improvement priorities for safer out-of-hours palliative care: Lessons from a mixed-methods analysis of a national incident-reporting database

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Palliative Medicine
年月
December 2019
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開始ページ
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背景

在宅緩和ケアではどのような問題が起こり得るのか。英国Cardiff UniversityのWilliamsらは、同国におけるプライマリケア主導の在宅緩和ケア5年間1,072名のインシデントレポートをレビューした。

結論

薬物治療問題613例、タイムリーな対応困難問題123例、情報伝達問題102例、カテーテル治療や褥瘡緩和などの非薬物治療関連問題102例がレポートされていた。事例の約2/3で、痛みの増加、感情的苦痛、心理的苦痛といったアウトカムが発生していた。インシデントへの寄与要因としては、プロトコル遵守の失敗(282例)、スタッフのスキル・自信の欠如(156例)、 患者がシリンジポンプによる投薬を必要とする(80例)等があった。

評価

半数以上が誤投薬問題であった。英のNHSシステムの在宅緩和ケアは充実しているともされるが、誤投薬等初歩的インシデント予防がプライオリティであることが明らかになった。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies