アメリカ腫瘍学APP：初めての大規模実態調査
Understanding the Role of Advanced Practice Providers in Oncology in the United States
背景
アメリカの腫瘍学チームではナース・プラクティショナー（NP）やphysician assistants（PA）は不可欠で、Advanced practice providers（高度実践提供者：APP）と呼ばれている。American Society of Clinical OncologyのBruinoogeらは、APPの最新の実態調査を結果を報告している。
結論
実践可能な腫瘍学APPは5,400名であった。回答者の90%以上がキャリア選択の満足を報告した。NPとPAは患者の直接なケアに大部分の時間（80%）を費やしていた。上位4位の患者ケア活動は、患者カウンセリング・処方・治療管理・追跡訪問であった。APPのほとんどは、独立訪問とチーム訪問をともに行っていた。年間報酬は、113,000〜115,000ドルで、腫瘍学でないAPPの平均報酬より約10,000ドル高かった。男性APPは女性APPより報酬が7%高かった。
評価
米国での腫瘍学APPによる実践は、2014年から2017年まで約1.5倍増加しており（https://www.asco.org/about-asco/press-center/news-releases/first-large-scale-survey-advanced-practice-providers-oncology）、これは初めての大規模実態調査である。アメリカ各州のAPP実践環境は異なり（https://www.aanp.org/legislation-regulation/state-legislation/state-practice-environment）、専属認可機関で医師と独立して働ける（フルプラクティス）州もある。
