褥瘡のリスクアセスメントツールをシステマティックレビュー
Evaluating the development and validation of empirically-derived prognostic models for pressure ulcer risk assessment: a systematic review

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
August 2018
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開始ページ
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背景

リスクアセスメントツールは経験的導出モデル(empirically-derived models)を用いて開発すべきと提唱されているが、褥瘡リスクアセスメントツールではどうか。英University of ManchesterのShiらは、褥瘡リスク予測のためのアセスメントツールにおいて、経験的導出モデルを同定し、予測パフォーマンスを評価するシステマティックレビューを行った。

結論

28のデータソースを含む24の研究が含まれ、22の経験的導出モデルを同定した。その7件のみが外部検証を受けていた。それらの予測能は、c-statistics 0.65~0.89であり、 観測/予測リスク比は0.94~1.00であった。モデルの臨床的効果を評価した適格文献はなかった。

評価

褥瘡発生予測のためのリスクアセスメントツールは半世紀に渡って使用されており現在各種あるが、褥瘡を発症する患者の数を実際に減少するのかという議論は終結しておらず、2014年のコクランレビューは信頼できるエビデンスは存在しないとしている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24497383)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies