がん経験者によるピアサポート
Oncology Volunteers: The Effect of a Personal Cancer History on Compassion and Psychological Well-Being
背景
がん経験者ががん患者を支援するピアサポートが広がっており、最適化に向けた検証が必要である。ドイツUniversity Medical Center in LeipzigのMeyerらは、がん既往のあるボランティア(ピアボランティア)とがん既往のないのボランティア(一般ボランティア)における思いやり・セルフコンパッション・自己への冷たさ(self-coldness)・心理的幸福感を比較した(n=147)。ピアボランティアは乳癌と血液癌経験者が多く、平均ボランティア期間は6年、頻度は平均4時間/週であった。
結論
ピアボランティアは、一般ボランティアよりもセルフコンパッションおよび心理的幸福感のレベルが高く、self-coldnessのレベルが低かった。ピアボランティアは、ボランティア活動に満足しておらず、がん既往のないボランティアよりも身体的・精神的健康状態が悪かった。
評価
がん患者のためのピアサポートプログラムは、情報・ストレス管理・エンパワーメントが必要な癌患者にとって有益であることが示唆されているが(https://doi.org/10.1111/ecc.12273)、著者らは、ボランティアプログラムのコーディネーターやピアボランティアと共に働く看護師は、がんサバイバーでもあるボランティアの緊張・苦痛・健康状態をモニタリングすべきである、としている。


