慢性腎臓病患者の水分摂取指導をRCTにかける
Effect of Coaching to Increase Water Intake on Kidney Function Decline in Adults With Chronic Kidney Disease: The CKD WIT Randomized Clinical Trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
May 2018
319
開始ページ
1870

背景

慢性腎臓病(CKD)患者の水分摂取量を増やす指導は有益か。カナダLondon Health Sciences CentreのClarkら(CKD WIT)は、1年間通常より1日あたり1.0〜1.5L多く飲水することの指導が腎臓病進行を遅らせるか検証する並行群間RCTを行った(n=631、CKDステージ3)。対照群では、1日1.5Lを超える場合は通常の水分摂取を続け、また、1日あたり0.25〜0.5L摂取量を減らすよう指導した。一次アウトカムは、腎機能変化(ベースラインから12ヶ月までのeGFR)であった。

結論

1年間のeGFR低下に両群間の有意差はなかった。2次アウトカムにも有意差はなかった。

評価

6年間の観察研究では、水分摂取を増加の腎臓への潜在的な保護効果を示唆していた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23594828)。同研究はさらに12ヶ月間フォローされており、2年間で有意差が出る可能性はある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies