「死の援助」合法化をニュージーランドの看護師はどう受け止めるか
Nurses’ views on legalising assisted dying in New Zealand: A cross-sectional study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
April 2018
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開始ページ
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背景

ニュージーランドでは、医師による死の援助(assisted dying)を合法化する法案が議会に提案されようとしているが、看護師たちはこれをどう受け止めているか。同国University of AdelaideのWilsonらは、看護師475名に対する匿名オンライン調査による探索的横断研究をおこなった。

結論

看護師は医師(37%)より高率で合法化を支持し(67%)、支持する病態範囲もより広かった。支持を表明した看護師のほとんどが、関連する役割の全範囲に関与するとした。安全な実施のための実践的・倫理的サポートが必要な問題点としては、ガイドライン・訓練・法的保護・臨床的管理と指導・独立レビュー等が同定された。参加者は、これらのサポートを促進することは専門家団体の責任である、とした。

評価

死の援助が合法化されている国は未だ少ないが、看護師に明確な法的保護を提供しているのはカナダの連邦法のみ、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies