救急受診後の高齢者への電話フォローアップは再受診を減らすか
Telephone Follow-Up for Older Adults Discharged to Home from the Emergency Department: A Pragmatic Randomized Controlled Trial
背景
救急(ED)受診後高齢者の再受診および再入院低減のための電話フォローアップの有効性は。University of North CarolinaのBieseらは、退院後1〜3日以内のスクリプト化されたアンケートを用いた看護師による電話フォローアップ介入の影響をRCTにより検討した(n=2,000[65歳以上]、対照:満足度調査)。一次アウトカムは、ED退院後30日以内のED再受診・入院・死亡であった。
結論
両群間に、いずれのアウトカムにも有意差はなかった。
評価
小規模研究で有用とみられ、広がっていた電話フォローアップの効果を確定するために行われた大規模RCTだったが、意外にも無効、という結果となった。小規模研究では、再受診率に有意差はないがプライマリケア受診等のフォローアップの促進に有用で費用削減が可能、という結果もあった(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24673675)が、この辺りの効果に関しては今回の研究では明確な結論を出していない。