クローン病へのベドリズマブ治療は術後合併症と関連する?
Postoperative outcomes in vedolizumab-treated Crohn's disease patients undergoing major abdominal operations

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Alimentary Pharmacology and Therapeutics
年月
March 2018
47
開始ページ
573

背景

クローン病(CD)治療にベドリズマブの使用がふえているが、術後合併症を増悪することはないか。Mayo ClinicのLightnerらは、術前12週間以内にベドリズマブ治療を受けたCD患者の術後30日間における感染性合併症の発生を後向検討した(n=312、対照:TNFα阻害剤治療または生物学的製剤使用なし)。

結論

ベドリズマブ群の26%で手術部位感染症が発生しており、対照群(8〜11%)より有意に高く、また多変量解析でもベドリズマブ使用は手術部位感染症の予測因子であった。

評価

前向研究でなく、またベドリズマブ使用群はより重症であった可能性があり、エビデンスの質は高くないが、術前カウンセリング・手術スケジューリング・手術技法に関し参考になる知見である。

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取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies