PICUで尿道カテーテル抜去はどう決定されるか
Determinants of urinary catheter removal practices in the pediatric intensive care unit: A survey

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
American Journal of Infection Control
年月
March 2018
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開始ページ
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背景

留置カテーテルの長期使用回避は重要な問題だが、小児の場合にその抜去・維持はどう決定されているか。カナダMcGill UniversityのFontelaらは、小児集中治療室(PICU)患者における尿カテ抜去の決定要因に関し、同国のPICU(2施設)の医師・看護師171名にアンケート調査を行い、分析した。

結論

回答率は77%であった。有意に尿カテ抜去を促す要因は、直近の抜管・鎮静レベル・発熱・UTI既往であった。非抜去(維持)の決定要因は、ショック・過剰輸液であった。医師は、すべてのシナリオで看護師より抜去を選好する傾向があった。

評価

高齢者や成人の研究はあるが、小児での研究は初めてかもしれない。日本の実践と共通する結果とみられる。医師がナースより抜去を選好する、という結果は印象的である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies