風邪の咽頭炎にプロバイオティクス・キシリトールガムは無益
Probiotic capsules and xylitol chewing gum to manage symptoms of pharyngitis: a randomized controlled factorial trial
背景
上気道感染症に対する抗菌薬の使用を減らすことが必要だが、咽頭炎管理のためにプロバイオティクス・キシリトールは有効か。英国University of SouthamptonのLittleらは、咽頭炎を有する3歳以上の患者934名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:キシリトールガムに対してはソルビトールガム、プロバイオティクスカプセルに対してはプラセボカプセル)。メインアウトカムは、最初の3日間の喉の痛みと嚥下困難重篤度の自己評価である。
結論
キシリトール・プロバイオティクスとも群間有意差はなく、これらによる介入は急性症状のコントロールに無益である。
評価
選好する医師も多い代替医学的手法で、細菌感染に対する一定の効果を示す基礎研究も出ている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17574481)。大規模本格RCTにより、臨床的には無益とした。