風邪の咽頭炎にプロバイオティクス・キシリトールガムは無益
Probiotic capsules and xylitol chewing gum to manage symptoms of pharyngitis: a randomized controlled factorial trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Canadian Medical Association Journal
年月
December 2017
189
開始ページ
E1543

背景

上気道感染症に対する抗菌薬の使用を減らすことが必要だが、咽頭炎管理のためにプロバイオティクス・キシリトールは有効か。英国University of SouthamptonのLittleらは、咽頭炎を有する3歳以上の患者934名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:キシリトールガムに対してはソルビトールガム、プロバイオティクスカプセルに対してはプラセボカプセル)。メインアウトカムは、最初の3日間の喉の痛みと嚥下困難重篤度の自己評価である。

結論

キシリトール・プロバイオティクスとも群間有意差はなく、これらによる介入は急性症状のコントロールに無益である。

評価

選好する医師も多い代替医学的手法で、細菌感染に対する一定の効果を示す基礎研究も出ている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17574481)。大規模本格RCTにより、臨床的には無益とした。

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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies