整形外科術後感染症防止に全身抗菌薬は7日以内でよいか?:SOLARIO試験
Short or Long Antibiotic Regimens in Orthopedics
背景
骨・関節感染症では手術後4週間以上の全身抗菌薬が標準だが、局所抗菌薬を留置した場合にも長期投与は必要か。
イギリスOxford University HospitalsのMcNallyら(SOLARIO)は、欧州5ヵ国25施設の成人500名を対象に、全身抗菌薬7日以内と4週間以上を比較するRCTを行った。一次アウトカムは、12ヵ月以内の確実な治療失敗である。
結論
一次アウトカムは短期群11.1%、長期群14.1%で、リスク差−3.0ポイントとなり、短期療法は10ポイントの非劣性マージンを満たした。6週時の抗菌薬関連症状は17.2% vs. 45.2%で、短期群で少なかった。
評価
従来の短期化研究は6週 vs. 12週などが中心であり、SOLARIOは、局所抗菌薬留置を前提に全身投与を7日以内まで短縮できることを示した初の大規模RCTである。2026年のSALATIO中間解析(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41827121/)も短期化を支持するが、SOLARIOは非劣性を確定した点で一歩進み、抗菌薬の適正使用に新しいスタンダードとなりえる。一方、DAIRは除外されており、17種の局所抗菌薬・担体を一括して評価しているため、DAIR症例や個別製剤へ、ここでの結果をそのまま外挿はできない。


