膝蓋骨骨折ではロッキングプレートかテンションバンドか?:TENPLA研究
Locking plate fixation compared with tension-band wiring for patellar fractures: a multicentre randomized controlled trial
背景
膝蓋骨骨折の標準的固定法であるテンションバンドは、合併症や再手術が少なくなく、より安定した固定法が求められている。
デンマークAalborg University HospitalのLarsenら(TENPLA)は、転位性膝蓋骨骨折の成人122名を対象に、ロッキングプレートとテンションバンドをRCTで比較した。一次アウトカムは、術後12ヵ月のKnee Injury and Osteoarthritis Outcome Score(KOOS)5下位尺度である。
結論
ロッキングプレートはKOOSの5下位尺度中、症状、スポーツ・レクリエーション、QOLの3尺度でテンションバンドより臨床的に有意に優れた。群間平均差は各10.4、14.1、10.9点であった。インプラント抜去・固定破綻・再手術もテンションバンド群で多かった。
評価
膝蓋骨骨折のロッキングプレートと従来のテンションバンドを中規模RCTで初めて直接比較し、主に生体力学研究や小規模コホートに限られていた従来の研究を前進させた。患者報告アウトカムで事前規定した優越性基準を満たし、再手術関連イベントも同じ方向を示した点は臨床的に重要で、転位性膝蓋骨骨折の固定法選択をロッキングプレート側へ動かし得る結果である。


