非特異的腰痛への非硬性腰ベルトは推奨?:LOMBACT試験
Lumbar Belt for Nonspecific Low Back Pain: A Randomized Clinical Trial
背景
非特異的腰痛に対して腰ベルトが広く用いられているが、エビデンスが一定せず、WHOは慢性腰痛へのルーチン使用を推奨していない。
フランスUniversity Grenoble AlpesのGrangeら(LOMBACT)は、罹病1〜6ヵ月の成人168名を対象に、通常治療への非硬性腰ベルト追加を通常治療単独と比較するRCTを実施した。
一次アウトカムは、12週時のOswestry Disability Index(ODI)のベースラインからの変化量の群間差である。
結論
腰ベルトの一次アウトカム効果を認めた:−10.0点 vs. −5.3点。30%以上のODI改善は60.5% vs. 40.5%、安静時・活動時疼痛の群間差は各−8.7、−10.0点で、重篤な機器関連有害事象はなかった。
評価
非硬性腰ベルトの短期追加効果を示した中規模オープンラベルRCTで、既存メタアナリシスの疼痛・機能改善所見とも整合する(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32561503/、https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12059833/)。ただし、ODIの群間差4.7点は事前想定10点を下回り、非盲検(シャム器具なし)のため期待効果を除外できない。WHO勧告は3ヵ月超の慢性腰痛を対象としており、本試験の1〜6ヵ月集団とは完全には重ならない点も重要である。


