癒着性関節包炎へのハイドロダイレーションは無益:最大の系統レビュー・メタアナリシス
Hydrodilatation for adhesive capsulitis: a systematic review exploring efficacy and optimal technique

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
July 2026
Online first
開始ページ
Online first

背景

癒着性関節包炎に対するハイドロダイレーション(hydrodilatation)の評価は定まっていない。
アメリカHarvard Medical SchoolのRhimらは、103研究・9,951名を対象とする系統レビューとメタアナリシスを行った。

結論

12週時、コルチコステロイド注射単独に比べ外旋は改善した(標準化平均差[SMD]0.61)が、疼痛・機能・外転・前方屈曲に差はなかった。理学療法への追加では疼痛(SMD 0.288)と機能(0.52)が改善したが、エビデンスの確実性は低く、感染は0.02%であった。

評価

論争的テーマで複数のメタアナリシスがあるが、この研究は103研究を統合した最大のものである。手技の著しい不均一性と、統計学的差が臨床的利益を意味しないことを明確にした。従来のメタアナリシスでも効果は小さい、または一過性とされており、本研究はハイドロダイレーションの一律な上乗せを支持しない。また、注入量・関節包破裂・注入回数の最適条件も確定していない。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy